2007-01-05

びんむぎの何がダメか

びんむぎに行ったのですが、客がいなくて閑散としていました。夜の7~8時くらいだったと思います。私も含めて三組程度でした。いくら年始とはいえ、ここまで人がいないものでしょうか。なんだか「民芸の方が良かった……」という人々の声が聞こえてきそうです。なので今日はびんむぎの何がダメかを私なりにまとめてみたいと思います。

私が思うびんむぎの弱点は次の三つです。

  • メニューが悪い。
  • コストパフォーマンスが悪い。
  • 麺がそれほど美味くもない。

まずはメニューが分かりづらい点。びんむぎのうどんは大きく分けて「自分で選ぶうどん」と「鍋焼きうどん」に分かれます。「自分で選ぶうどん」はスタイル(かけ、ぶっかけ、ざる)、だし汁(関東、関西)、麺の種類(細い、太い)、量(ふつう、大盛り)を選び、追加でトッピングを選ぶというものです。これが思いの外分かりづらい。店に入ると店員が初めての来店かどうかを聞いてきて、初めてと答えるとメニューの説明をしてくれるというほど分かりづらいです。メニューの説明が必要という時点で何かおかしいと気付くべきです。

最近は写真付きのメニューが出来てトッピングのイメージがつかみやすくなりましたが、それでも十分ではありません。値段や腹具合を見て適切な組み合わせをこれらの写真から決めるというのは相当想像力と判断力を必要とします。ピザ屋のチラシでたまにバラでの注文方法が書いてある(生地を選んでください、サイズを選んでください、トッピングを各種チーズ・ソース・野菜類・肉類・魚介類の中から好きなだけ選んでください……等)ものがありますが、あれを見てピザを注文する人ってどれくらいいるんでしょう。CoCo壱番屋も基本的にはすべてバラで値段が設定されていますが、メニューにはライス+ポークカレー+トッピング一種の組み合わせが○○カレー(○○はトッピング名)と名付けられて並んでいます。自分で好きに組み合わせろと言われても組み合わせた結果がなかなか想像できないものです。私はこれまで二回自分で選ぶうどんを頼みましたが、量とトッピングが少ない物足りないうどんになってしまいました。なので鍋焼きうどんに逃げてしまうことが多いです。鍋焼きうどんは鍋焼きうどんで麺の量が少なく物足りなく感じてしまうのですが……。

ちなみに最近できた写真入りのメニューには組み合わせ例が三種類載っています。これは良いことだと思います。できれば組み合わせ例をメインにメニューを再構築した方が良いのではないかと思います。ただ、この組み合わせ例の写真を見ると、次のコストパフォーマンスの悪さを感じずにはいられないのですが……。

びんむぎは基本的にコストパフォーマンスが悪いと思います。普通盛りのうどん単品は400円台と安い印象を受けますが、そんな素のうどんで満足できる人はそういないと思います。満足できるほどトッピングを加えると軽く1000円は超します。それにどんなにトッピングを加えても、今あるトッピングの種類だけでは民芸の満足感には到底たどり着けません。以前は味の民芸があった場所なだけに、どうしても比較してしまいます。比較的具が豊富なのは鍋焼きうどんなのですが、これは値段が高い上に麺の量が少なすぎます(うどんをもっと食わせろ!)。それを補おうとご飯ものを頼んでみましたが、これも民芸のミニ丼には遠く及びません(値段的にも味の上でも)。

最後に麺がそれほど美味しくもない点。いや、不味くはないし、それなりに美味いと思うのですが……。正直うどんの量が少ないので印象に残っていません(笑) いずれにせよ、そろそろ民芸の麺が恋しくなってきました。というか実は大して違わないという可能性もありますが。

というわけで、以上のような点から、私としては味の民芸の方が良かったなと思う次第です。まあ、自転車通勤経路中にある数少ない外食源なので今後もちょくちょく利用するとは思いますが。

(追記)ちょっと気になって民芸のページに行ってみたのですが、かけうどんは360円なんですね。こんなに安かったんだ。あと、びんむぎも一応同じ明星外食事業株式会社らしい。