これまでに歴代Googleスマホ(Nexus/Pixel)のPhoto Sphereで撮った写真を共有する仕組みを作った。
必要な作業は次の通り。
- HDDの中からそれらしき画像をかき集める
- 画像ファイル名とタイトルの対応表を作る
- 8192x4096に変換
- 2~4MBくらいのJPEGに頑張って圧縮(mozjpegで-quality 40くらいに落ち着いた)
- 600x314のサムネイル画像を作る(ImageMagickで1800幅に縮小して中心600幅を切り抜く)
- ついでに、押せるマーク付きサムネイルも作る
- 画像毎にHTMLを生成する(中身はメタ情報と外部JS起動のみ。OGP、TwitterCard情報付き)
- サーバにアップロードする
1と2はある程度手動でやらざるを得ないとして、3以降は自動的に行う。変換処理のスクリプトはEmacs Lispで書いた。私はシェルスクリプトは何もわからんので。Emacs Lispでは directory-files して shell-command 呼べばいいだけ。後はある種のテンプレートエンジンというか、 {{{key}}}
をalistを元に置換するような仕組みを作ってHTMLを生成する。わずかにMakefileも使用。必要な操作はtransientで作ったメニューにまとめたので忘れても安心。
一番手間がかかったのは圧縮の方法を決めるところ。元の画像は6~16MBくらいもあるので、転送量・転送時間的にもサーバ容量的にも厳しい。2MB程度に収まらないか色々試したが、あまり品質を低くすると空のグラデーションがはっきり帯状になってしまうので無理だった。最初はImageMagickで圧縮したが、Photoshopで保存した方が綺麗だった。最終的にはmozjpegを使った。
ブラウザでの表示は以前星空を描画するために作ったもの(misohena/drawstars)を転用。正距円筒図法(equirectangular)の画像をWebGLのテクスチャにして描画する。1枚のテクスチャで描画する仕組みになっていたが、8192ピクセルサイズのテクスチャは手元のAndroid端末ではエラーになったので、急遽複数のテクスチャに分割して描画するように変更した。こういうのがあるから私はどうにも3Dグラフィックスハードウェアというのが好きになれない。ただ、WebGLは素のOpenGL ESをいじるよりは(主に周辺的な事情により)幾分気が楽である。変なバグを発見。起動したときになぜか中途半端な方向を向いているなと思ったら現在の恒星時の方向を向いていた。機能を切り忘れていたらしい。内部的には北極に立って全宇宙を眺めているという扱いになっているので。
こうやってブログにも簡単に貼り付けられる。