Monthly Archives: 9月 2024

2024-09-13

Emacs 30.0.91を試す(MS-Windows)

たまにはpretestの段階で触ってみる。

Windows版のバイナリは既にある。仕事が速い。

https://alpha.gnu.org/gnu/emacs/pretest/windows/emacs-30/

ネイティブコンパイルの設定は以前と同じでOKだった(一部のdllファイルはすでに含まれていた)。MSYS2は最近pacman -Suyしたので最新のはず(国内のミラーって無くなってたのね)。

lib/gdk-pixbuf-2.0(画像ローダーdll)はコピーしなくてもSVG内のimage要素が表示されるみたい。環境変数PATHをSystem32だけにしたりmsys64ディレクトリを一時的にリネームしたりしても表示されるので、密かに画像ローダーが見つけられてしまっているわけでも無さそう。喜ばしいことではあるけど何でだろう。「librsvg decode image」でGoogle検索したらLibrsvg will use Rust-only image decoders starting on 2.58.0 - Federico's Blogというのが出てきた。ひょっとしてこれのおかげ? 去年の12月の記事だし、emacs-30.0.91.zipに入っているlibrsvgのバージョンも2.58.0になっている。bmpも表示できなくなっているので多分間違いない(対応しているのはJPEG、PNG、GIF、WebPのみ:Do not load images with gdk-pixbuf; use Rust loaders instead (!904) · マージリクエスト · GNOME / librsvg · GitLab)。

.emacs.dを29と分けるため、runemacs.exeへのショートカットに --init-directory= オプションを含めて ~/.emacs.d.30 を指すようにした(私はいつもrunemacs.exeへのショートカットをスタートメニューにemacs-xx.xという名前で入れていて、「Ctrl+ESC em RET」でEmacsを起動している。バージョンアップするときはいつもこのショートカットを入れ替える作業をしている)。29と一緒だとやはりバイトコンパイル済みのelispに問題が生じる。

ソースコード(https://alpha.gnu.org/gnu/emacs/pretest/emacs-30.0.91.tar.xz)をダウンロードしてfind-function-C-source-directoryがそれのsrcディレクトリを指すようにする。

image-diredが色々変更されているのでそれに追従する。私のカスタマイズと衝突しているので修正。まずは29から30へのlisp/imageディレクトリのdiffを取って変更点を理解する。image-dired-insert-thumbnail関数の引数が一つ減っているので、とりあえずそこだけ対応したらエラーは出なくなった。他にも何かあるかもしれない。

w32image-create-thumbnailという関数が追加された。image-diredはサムネイル作成用のプログラム(ImageMagickやGraphicsMagick)が存在しない場合はこの関数を使うようになった。パフォーマンスはどちらが良いのか分からない。0.05秒のタイマーで繰り返しているのは気になる。試しに (setq image-dired-cmd-create-thumbnail-program "hoge") などと存在しないプログラムを指定することで使ってみた。縦横比を無視して正方形のサムネイルが生成されてしまう。ExifのOrientationも考慮されなかった。パフォーマンスはそう大きく変わらないように感じたが、多分サムネイル生成部分以外が遅そうなので後で調べてみる。

(追記:パフォーマンス以前にw32image-create-thumbnailを使ってサムネイルを生成するimage-dired-thumb-queue-run関数の後半はタイマーの使い方が間違っていてサムネイルが全部出来るまで操作不能になってしまう。直るまで使わない方が良い)

Windowsでは、convert.exeがImageMagickのものかSystem32のものかを /? オプションを付けて実際に実行して判別するコードが追加された。これがqueue-runで呼び出されているのはパフォーマンス的に良くないと思う。というかいい加減convertなんてやめてmagickコマンドを使えば良いのに。

サムネイルのファイル名をファイル内容の先頭4096バイトのSHA-1にできる設定が追加されているが、これはどうなんだろう。どうもファイルを移動してもサムネイルが使い回せることが狙いのようだが、先頭4096バイトがたまたま同一な別の画像というのは普通にあり得るのではないだろうか。特にbmpのような圧縮しない形式においては。

2024-09-12

最近Emacs関連でやったカスタマイズ

tramp-default-methodをplinkにする

久しぶりにMSYS2をアップグレードしたせいか分からないけれど、なぜか突然trampがscpxで繋がらなくなった。少しだけ原因を調べてみたけどよく分からなかったので諦めてplinkを使うことに。これまで頑なにplinkを使うことを避けていたのだけど、使ってみたら超快適! なぜいままで使っていなかったのかと。パスフレーズの記憶がssh-agentと一緒にならないのは良くないところだけど。

暇があったらなぜ動かなくなったのか調べてみたい。そもそもtrampはどうやって動いているのかよく知らない。

Emacsの標準機能でメールを送れるようにする

これまでメールと言えばWanderlustばっかり使っていたんだけど、Emacsの標準機能だけでメールを送れるようにしてみた(Sending Mail (GNU Emacs Manual (Japanese Translation)))。

(setq smtpmail-default-smtp-server "smtp.gmail.com"
      smtpmail-smtp-server "smtp.gmail.com"
      smtpmail-smtp-service 587
      smtpmail-stream-type 'starttls
      smtpmail-local-domain nil
      smtpmail-smtp-user "<username>")

後は.authinfoにごにょごにょと。面倒だからアプリパスワードも使っちゃう。この辺りは人によってセキュリティ的に許容できないだろう。

ちなみにEmacsに標準で組み込まれているメール作成のためのパッケージ(MUA)には次のものがある(define-mail-user-agentで検索):

また、メールを送信する方法には次のものがある:

上の設定はsmtpmailで送るためのもの。

image-diredでサムネイルが横になるのを直す

ExifのOrientationで回転させている写真が回転していないので直した。

image-dired-cmd-create-thumbnail-options に "-auto-orient" オプションを追加しただけ。

image-diredのサムネイルサイズを変更

前々からどのくらいのサムネイルサイズが最適なんだろうかと疑問に思っていた。小さすぎると内容が分からないし、大きすぎると一度に沢山の画像を並べられない。私が普段使っているテキスト領域の幅は640pxなので、横に3つ並ぶサイズということで image-dired-thumb-size を 196 にした。サムネイル毎の余白に案外スペースを取られる。

縦画像のサムネイルが左寄せで表示されるので、そのうち中央寄せされるように直したい。

image-diredのキー割り当てを変更

サムネイルを表示するバッファ( *image-dired* バッファ)のキーマップがdiredと違っていて戸惑うことがよくあるので、できるだけdiredに近づけるようにした。特に外部ビューアで開くキー。

次表示(SPC)、前表示(DEL)は良くある操作方法だけど、DEL(私はC-hをDELにしている)が押しづらいのでnとpに割り当ててしまった。fとbの方が良いのかもしれないけれど、dired上でファイルを移動するのがnとpだし、next-lineではなくnext-imageだと考えればそこまでおかしくもない気がする。いや、やっぱりfとbの方が使いやすいだろうか。そもそもC-f C-m、C-b C-mと押すのがそんなに面倒だろうか。SPCはそれほど苦では無いのだから、bだけ割り当てれば良いのかもしれない。

image-diredは使えば使うほど直したいところが出てくるのでまたそのうち。