2022-02-23 ,

Emacsから気象庁の天気予報にアクセスする

Emacs上で気象庁の天気予報を取得するものを作りました。

misohena/el-jma: Emacs Interface for Japan Meteorological Agency Data

例によってorg-modeのagenda上にも天気を表示できます。

org-modeのAgenda Viewに表示された天気予報
図1: org-modeのAgenda Viewに表示された天気予報

気象庁の提供するデータについては次のTweetを始め色々な資料がありました。

実際に天気予報を取得するにあたって、一番理解が難しかったのが予報区に関する知識でした。東京の天気を知りたかったら東京のコードを使ってデータを取得するだけなんじゃないの? と思いきや、事情はもう少し複雑でした。

天気予報のデータは概ね都道府県単位に近い区分(府県予報区)毎に取得(ダウンロード)できるのですが、そのデータの中はさらに場所が細分化されています。東京であれば、東京地方、伊豆諸島北部、伊豆諸島南部、小笠原諸島といった具合です。このサブエリアを一次細分区域と呼びます。東京都と言ってもこれらを一緒くたにはできませんから当然な話です。

それで済むかと思いきや、気温のデータだけ別のエリアコードが使われています。調べたところ、最低気温と最高気温の予報はアメダス観測所の地点のものが発表されており、そのアメダス観測所の名前とコードが使われています。東京の場合は、東京、大島、八丈島、父島といった具合です。それぞれ一次細分区域と対応していますが、一つの一次細分区域に複数のアメダス観測所がある府県もあります。

これで終わりかと思いきや、週間天気予報はまた別なエリア分けが使われています。気象庁|週間天気予報の解説には次のような記述があります。

「府県週間天気予報」は原則として府県予報区ごとに予報していますが、東京都と鹿児島県では、常に予報区内の区域を細分して予報しています(東京都は、東京地方と伊豆諸島と小笠原諸島に、鹿児島県は、鹿児島県(奄美地方除く)と奄美地方に、それぞれ細分)。また、季節を限定して区域を細分している予報区もあります。

基本的には週間予報は府県予報区単位の荒い予報ということになっているようですが、地形的・季節的な要因で多少細分化されています。

この週間天気予報で使用する区分けは府県予報区とも一次細分区域とも異なります。府県予報区や一次細分区域と同等になる区域は同じ名前やコードが使われていますが、どちらとも一致しない区域は独自の名前やコードが使われています。この区分けには明確な用語の定義が見当たらなかったので、とりあえず「週間予報区域」と呼ぶことにしました(今から思えば「府県週間予報区」くらいだったかなとも思いますが)。JSONの中ではweekと書いてあることが多いです。

一次細分区域と異なる範囲になるのでその下の選択すべきアメダス観測所も変わってきます。ただ、この週間予報区域に対応するアメダス観測所は一つのみに限定されるようです。

というわけで、場所を指定するのに五つもコードを指定しなければならなくなっていますがお許しください。一応 jma-forecast-area-read コマンドでコードを調べられるようになってます。市区町村から調べられればより良いのですが、その辺りは今後の課題と言うことで。

天気予報の取得方法については https://github.com/misohena/el-jma/blob/main/docs/how-to-get-jma-forecast.org にもメモを残しておきました。具体的なデータ例も https://github.com/misohena/el-jma/tree/main/example-data にあります。